ハイイロチョッキリ

子どもが大好きなどんぐり。

秋になると実がどんどん大きくなって、落ちてくるのが待ち遠しくなります。

どんぐりに限らず、木は花を咲かせ実をつけて成長する過程で、実がいっぱいなりすぎると栄養がいきわたらなくなるため、自然に落果する「整理落下」という現象があります。

それはまだ小さな実のうちに起こることが多く、夏の始めに園路びっしりにどんぐりの赤ちゃんが落ちていたりもしました。

そして月日が流れどんぐりもだいぶ大きくなったころ、まだ青いどんぐりが落ちていることがあります。

これも自然落下?と思いますが、葉っぱ付きの枝ごと落ちていることが多いです。

落ちているドングリを見てみると小さな穴が開いているのですが、これはハイイロチョッキリという虫がどんぐりに産卵した跡です。

木は実や葉が害虫にやられたとき、被害から身を守るために虫を退治しようとする物質を出すのですが、ハイイロチョッキリは我が子を守るため、木から物質が分泌される前に切り離しているのだとか。

木の治癒能力もすごいですが、ハイイロチョッキリの回避能力もすごいですね!

ハイイロチョッキリは象の鼻のように口が細長く、その口を器用に使ってどんぐりに穴をあけ、そこに産卵をします。

そしてどんぐりの帽子があるところから穴をあけていることが多いので、帽子に守られている場所は皮が比較的柔らかく、穴があけやすいのかなと思っています。

いろいろ工夫して子孫繁栄にはげむハイイロチョッキリですが、とても小さい虫なので、その成虫の姿はまだ見たことがありません。

穴の開いたドングリを持ち帰えれば、もしかしたらうまいこと成虫まで育って観察することができるかもしれませんが、できれば自然界で偶然見つけられるといいなと思っています。

2026.9.12更新